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感情の言語化 — モヤモヤを書き出して気持ちを整理する方法

「なんかモヤモヤする」とき、近い感情の言葉を探す方法があります。感情に名前をつけることの効果を研究とあわせて紹介し、事実と気持ちを分けて書き出す手順、感情語彙の増やし方、AI が言語化を手伝ってくれるアプリの形まで紹介します。

Emopi編集部

「なんかモヤモヤする」「気分が重い」。そう感じている時間は長いのに、その正体を聞かれると答えられない——感情の言語化が話題になるのは、多くの人がこの「名前のつかない気持ち」を抱えているからです。

この記事では、感情に名前をつけることの効果を確かめてから、書き出して整理する具体的な手順を紹介します。最後に、AI が言語化を手伝ってくれる形として Emopi Diary の画面も紹介します。

名前をつけることを、整理の手がかりに

心理学では、感情に言葉のラベルをつけることを「感情のラベリング」と呼びます。顔の画像の感情を言葉で分類する実験では、扁桃体などの反応が弱まったと報告されました (Lieberman et al., 2007)。後続のレビューは、落ち着こうと意識しない場面でも感情反応が変わり得ることを整理しています (Torre & Lieberman, 2018)。ただし、言語化すればいつでも落ち着くという意味ではありません。

たとえば、「モヤモヤ」に近い言葉が「悔しさ」なら、「提案を聞いてほしかった」と整理できるかもしれません。近い言葉を仮に置くことが、次にどうしたいか考える手がかりになります。名前が決まらなくても、記録してかまいません。

感情報告で反応が一様に弱まるわけでもありません。怒りを誘発する実験では、途中で感情を報告した群としなかった群で、心血管反応の型に違いがありました (Kassam & Mendes, 2013)。これはストレスの強さや健康への害、日記を書く最適なタイミングを確かめた結果ではありません。ここでの実践上の提案は、書くことが負担に感じられるなら、無理に続けず休むことです。

書き出して整理する 3 ステップ

ステップ 1: 事実と気持ちを分けて書く

まず、出来事と気持ちを別の行に書きます。

  • 事実: 会議で自分の提案が通らなかった
  • 気持ち: がっかりした。少し恥ずかしかった

分けて書くと、何が起きたのかと、自分がどう感じたのかを別々に見返せます。

ステップ 2: 気持ちに、できるだけ具体的な名前をつける

「嫌だった」を、もう一段階だけ具体的にしてみます。悔しい?寂しい?不安?がっかり?——しっくりくる言葉を探す過程そのものが言語化です。ひとつに決められなければ、「悔しさ 7 割、不安 3 割」のような配分でもかまいません。気持ちはたいてい混ざっているものです。

ステップ 3: 名前をつけた気持ちを、一晩置いて読み返す

言語化の仕上げは読み返しです。翌日に読むと、「昨日の自分はこう感じていたのか」と一歩引いて眺められます。読み返してつらさが増すときは、そこで閉じてかまいません。読み返す時期も、自分で選べます。

語彙がないときは、選択肢から選んでいい

気持ちに近い言葉が浮かばず、手が止まることもあります。「悲しい」と「寂しい」と「虚しい」の違いを、まっさらな状態から言い分けるのは簡単なことではありません。おすすめは、感情語の一覧から選ぶ方法です。ゼロから言葉を生み出すより、並んだ選択肢から「これだ」を選ぶほうが、ずっとハードルが低くなります。

細かく言い分けることには実利もありそうです。日常生活を追跡した研究では、ネガティブな感情の区別が細かいことが、感情への対処がうまく働くことと関連していたと報告されています (Kalokerinos et al., 2019)。語彙がそのまま効果を保証するわけではありませんが——言葉の選択肢は、自分の感じ方を探す手がかりになります。

Emopi Diary の場合 — AI と一緒に言語化する

Emopi Diary は、この「選ぶ言語化」をアプリの形にしています。

AI が見立て、自分で選び直せる

日記をつぶやくと、AI が気分の言葉と配分を見立てます。違うと感じたら、感情語のホイールから最大 3 語まで選び直せます。手動で選ぶ場合の配分は選択順で決まり、2 語なら 60%・40%、3 語なら 50%・30%・20% です。割合を自由に入力する操作ではありません。自分に近い言葉を探す手がかりにできます

「実アプリ」と記した画像以外は、使い方を説明するための再現図です。実アプリの画像も検証用の架空データを使っています。表示内容や AI の返事は例で、画面はバージョンによって異なる場合があります。

実アプリの気分選択画面。最大 3 語の案内と、うんざり 60%・感謝 40% の選択結果
実アプリ(Emopi・日本語・架空データ)。Diary と共通の気分選択画面です。最大 3 語を選べ、2 語を選んだこの例では 60%・40% になります。

言語化の結果が、毎日の記録として残る

きょうの日記には、まとめの文章と気分の構成、気力、話題タグが揃います。ステップ 3 の「読み返し」が毎日の画面としてできあがっているので、言語化が一回きりで終わらず、記録として積み重なっていきます。

Emopi Diary のきょうの日記のまとめ画面。まとめと気分の構成、気力、話題タグが表示されている
きょうの気持ちが、まとめ・気分の構成・気力・話題タグの形で残ります。

まとめ

  • モヤモヤするときは、近い感情語を探すのもひとつの方法です。名前を決めきれないまま残してもかまいません。
  • 手順は、①事実と気持ちを分ける ②具体的な名前をつける ③一晩置いて読み返す、の 3 ステップです。
  • 語彙に自信がなければ、感情語の一覧から選ぶ方法がおすすめです。
  • Emopi Diary は AI の見立てと感情語ホイールで、選ぶ言語化を毎日の形にしています。基本から知りたい方はジャーナリングとは?の記事もどうぞ。

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